緊急避妊薬ピルってなに?

緊急避妊薬ピルというのは、避妊をしないで性行為をしたり、仮に避妊をしたとしても何らかの原因で失敗してしまったというときに、緊急に妊娠を予防するための錠剤(ピル)を指しています。専用の緊急避妊薬として販売されている錠剤も既にありますが、中用量ピルなどの一般的な避妊薬を緊急避妊薬がわりに使うこともあります。
専用の緊急避妊薬のピルは、黄体ホルモンという女性ホルモンの一種を成分としているもので、これを正しく服用することによって、排卵が抑制されたり、受精が妨げられたりするため、妊娠に至ることがなくなります。
緊急避妊薬は性行為をしてから72時間以内に服用すべきものとされており、もしこの期限を過ぎて、実際に妊娠してしまってから服用したとしても、その効果は発揮できないとされています。妊娠というのは受精卵が子宮内膜に着床することをいいますので、この72時間以内であれば、薬の力で強制的に子宮内膜を剥がして生理(月経)と同様の出血を起こさせることができ、その結果として妊娠を阻止することが可能になるのです。
緊急避妊薬のピルには、このように妊娠を予防する効果がありますが、100パーセント完全というものでもありません。この緊急避妊薬のピルは、もともとフランスで開発されたものですが、そうした海外の臨床成績などのデータによれば、正確な使用につとめたとしても、2パーセント程度の人が妊娠してしまう場合があるといい、これは毎日服用して計画的に妊娠予防をする通常の避妊ピルと比べると、やや成績がよくないといえます。このため、緊急避妊薬の用途はあくまでも緊急の場合に限るものであって、通常の避妊ピルの代用としては使用できないものとされています。