エイズの恐ろしさを学ぼう

エイズは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)とよばれるある種のウィルスに感染して起きる病気で、病原菌などから体を守る免疫の力が失われていく病気です。
感染経路としては主に3つが指摘されており、日本でもっとも多いのは、性交渉をした際に粘膜から感染するというものです。そのほかには、HIVに感染した女性が妊娠して、母体からその子供に感染するというものや、覚せい剤常用者による注射器の回し打ちで血液感染するといったものがあります。一時期には輸血による血液製剤で感染した例がみられ、国に対する集団訴訟なども行われたことがあります。
こうしたエイズですが、感染した当初は、のどの痛みやだるさといった、かぜと見分けがつかないような症状にとどまり、その後数年から10年ほどの潜伏期間があります。この潜伏期間中にも体の免疫力はだんだん低下してきており、免疫力がさらに低下してくると、ひどい下痢や体重減少などがおこり、健康体であればまったく問題のないような菌やウイルスに感染して、さまざまな他の病気を引き起こします。
このように、適切な治療をしなければ死に至るという恐ろしい病気ですが、現在でもHIVそのものを体内から駆逐することはできないものの、発症を遅らせる医薬品は開発されています。性行為によってエイズに感染したことが疑われる場合は、保健所や病院などで血液検査などをすることによって、その結果がわかりますので、確認するためにも受けておいたほうがよいでしょう。
なお、飲めば事後的に避妊ができるという医薬品に緊急避妊薬がありますが、エイズ治療薬を服用している人がこの緊急避妊薬を飲むと、緊急避妊薬のはたらきが弱くなり、避妊の効果が発揮されなくなるとされています。これは緊急避妊薬の併用禁忌と呼ばれており、服用にあたっては注意が必要となります。